auのiPodライクなサービス,LISMO登場
私が今使っている携帯電話は,auのデジカメも付いていないような古い機種です。内蔵電池ももうそろそろ限界で,朝は満タンでも,せいぜい1~2回電話してネットを閲覧すると,夕方には棒1本になってしまいます。そろそろ(というよりとっくに)買い替えの時期かと思っているのですが,ちょっと心動かされているサービスがあります。
auのLISMOというサービスです。これは,iPod+iTunesのようなサービスで,iTunesのようにPCにインストールした「au Music Port」というソフトを介して,携帯をデジタル音楽プレーヤーのように使用するシステムです。iPodにCDの曲をダウンロードするように,携帯にCDをダウンロードできます。また「iTunes Music Store」のような「DUOMUSIC STORE」から曲を購入してダウンロードすることもできるそうです。曲のエンコードは,iPodでも使われているAACの変化型であるHE-AACというのを使うとの事ですが,CDなどをダウンロードした容量は,iPodの半分以下になるらしい。その分,音質が悪くなるんでしょうが,私の場合,今のiPodだってほとんどPodCast用と化しているので,あまり音質にはこだわりません。対応する携帯は,既に7機種が発表されています。4ギガの容量をもつというので,私が今もっているiPod miniと同じ容量ですが,音楽ファイルの大きさがiPodの半分以下なので,iPod8ギガ相当の容量を持つことになり,通常の利用には十分な容量といえます。
ただ,iPodがこれだけ普及した原動力が,ソフトの使いやすさなど,ソフトの出来の良さであることを考えると,ちょっと心配が残ります。SONYでさえAppleからiTunes製作スタッフを引き抜いてソフトを作り直すほどですから,このシステムが成功するかどうかは「au Music Port」の出来が相等重要なファクターを占めていると思います。まあ,こればかりは使ってみなければ分かりません。Versionが上がっていくにつれて使いやすくなっていくんでしょうけれど。
たしかアップル社も,携帯電話型のiPodというのを発表しているはずですが,日本ではそれと同じようなシステムを,auが独自に構築してしまうようです。本当は,アップル社のiPod携帯システムを導入してくれた方が,既に音楽購入システムやPodCastシステムができあがっているし,iTunesが使えて上述のソフトの心配が無い事もあり,無難だったようには感じます。PodCastのmp3ファイルを現時点でHE-AACに変換することができるのかなど疑問点もあります。まあ,mp3やAACからHE-AACなどへの変換ソフトは,すぐフリーソフトが現れるとは思いますが。
携帯電話というのは常に携行しているものですから,それがiPodと合体してくれるのはありがたい。私にとっては,Suicaと合体するよりも抵抗がありません。
---<追伸>------------
上に書いた携帯電話型のiPodというのは,アップル社のスティーブン=ジョッブス会長がiPod nanoと同時に発表したROKRというシステムでした。すでに欧米で販売されているこのモトローラの携帯電話は,iPodと携帯電話機能が合体したものというより,iTunesを組み込んだ携帯電話で,iTunes Music Storeから音楽をダウンロードできるし,パソコンから音楽を転送することもできるというもの。私が読んだ記事では,はっきり書いてなかったんですが,パソコンからの転送が可能ならば,CDの曲の録音も可能なのだろうと思います。ジョッブス会長は,「iPod Shuffleと携帯電話が一体化したものだ」と述べています。日本では,NTTドコモがiPod機能を備えた携帯電話について,アップル社と交渉しているというニュースが昨年10月頃報道されていました。この話,その後どうなったんでしょうか? ドコモのiPod携帯が実現したら,パソコンに組み込む「au Music Port」の出来が相当よくなければ,着歌フルで音楽携帯ではドコモに水をあけているといわれるauも,劣勢になるかもしれません。
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