米で,歩行困難牛が食肉に
米国内の食肉処理施設2カ所で,2004年6月から05年4月までの間に,歩行が困難になった牛が食肉用に処理されていたことが分かりました。米農務省監察官事務所が2月2日に発表した報告書で指摘されていたもので,歩行が困難になった理由は不明であって,BSEのためと特定されたわけではないものの,疑いがもたれています。
先日,農務省監察官事務所の報告書の中で,BSE防止対策として義務付けられている牛の特定危険部位の除去が,米国内の食肉処理施設で適切に実施されているかどうか確認できないと指摘されたとの報道に続く米国産牛に対する疑惑の発生であり,これでさらに日本の牛肉禁輸解除は遠のいたと思います。
アメリカの率直な自国牛に対する危険発表には好感を持ちますが,アメリカ牛に対する疑惑は増すばかりです。ただ,このように,率直に自国牛の危険を発表していけば,米国民も関心を持ち,食肉業者も対策を撮らないわけには行かなくなり,いつの日か安全な牛肉が生産されるようになるような気はします。ちょっと楽観的ですがね。
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