一人っ子政策が国を滅ぼす?
昨日,ある中国企業の社長(総経理というんですね)にお会いした時,「中国は一人っ子政策で滅びるのではないか」と憂えていました。
この方は,華人ではありますが中国人ではなく,シンガポールに国籍を持っている方なんですが,一人っ子政策で,両親・親戚から手厚い保護を受け,ちやほやされて痒いところに手が届くようにして育てられた若者は,社会に出て,「わがまま」「頑張りがきかない」「能動的でなく,受動的で,周りから何か働きかけがあるまで待っているだけ」だと言っていました。ある意味,少子化が進む日本の若者にも通じると思いますが,中国ではある世代の若者は,ほとんど皆そのような傾向にあるとの事。中国は現在,日本の高度成長期のような経済的活況を呈していますから,日本のニートのように「何もしたくない」という投げやりさは無いようで,野心はあるようなのに行動がともなわない,行動がともなうとわがままが目立つという状態らしいですね。
人口の爆発を抑えたいという一人っ子政策の趣旨は分かるのですが,自然の摂理に反しているような不自然な政策は,やはり大きな弊害を生んでいるということでしょうか。
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