ニート・フリーターの高齢化
厚生労働省の発表によると,仕事も通学もしていないニートの人数が,全体的には4年連続で横ばいであるが,15歳~24歳では2002年の29万人から2005年度では4万人減り,逆に25歳~34歳では35万人から39万人と,4万人増加したとのことです。つまり,「若年者」が減って「高齢者」が増えているわけです。
総務省発表のフリーターについては,このところ全体的に減少傾向で,15歳~24歳で11万人減であるのに対して,25歳~34歳では2万人減にとどまり,やはり「高齢化」が目立つそうです。
以前このBLOGで,ニートについて次のような記事を書きました。
「ニートは,次の世代では減っていくものと私は思っています。現在の若者のニートが歳をとって,その老後の生活がままならない様を見た次の世代は,『簡単にニートになってはいけない』という意識が芽生えるものと思うからです」
なんだか,それが統計で証明されたようにも思えます。まあ,働いたり勉強する気のないニートはともかく,フリーターの減少は,景気がよくなって,就職口が出来てきたということもあるんでしょうね。
いずれにしろ,ニート・フリーターというのは,ある時代に増えて,その後減少し,将来「高度成長終了時から安定期にかけて,ニートやフリーターが多かった」として思い出されるものになるのかもしれません。
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