映画監督に著作権
3月14日付けの毎日新聞夕刊で,映画の著作権問題について言及していました。
映画に関する著作権として,もちろん脚本家や映画音楽作曲家には著作権があるが,映画自身の著作権は映画監督に無く,映画会社が持っているという話です。それを改正しようと,日本映画監督協会が活動しているというコラム記事でした。
確かに「映画は監督のもの」といわれます。しかし実際は,映画は総合芸術であって,監督に著作権を認めると,撮影,美術などにも著作権を認めるべきだと思ってしまいます。それらの著作権を認めた場合,権利が分散して,二次的な公開やビデオ化やテレビ放映などがしにくくなり,かえって「映画」のためにならないような気もします。ただし,記事によると,映画会社が著作権を持っていると言っても,最近多い「製作委員会方式」では,権利が分散してしまうようです。
たしかに,映画会社に著作権というのも,大手映画会社が製作を牛耳っていたなごりのような気もします。一般の映画ファンとしては,映画に関する権利関係があまり複雑にならず,その再公開や放映,さらにインターネットでの配信に支障にならないように,新たな枠組みを作って欲しいと思います。
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