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2006/05/04

村上ファンド,阪神を支配か?

 5月2日,取締役の過半数を村上氏本人をはじめ村上ファンドが推薦する人物に変える事について,6月の株主総会の議題とするよう求める株主提案を,村上ファンドが阪神に提出しました。阪神と阪急ホールディングスは,これに対して記者会見を開き,不快感を表明しています。これまで,阪神の経営を支配するつもりはないといっていた村上ファンドですが,豹変して経営支配に乗り出したように見えます。
 不快感を表明しているといえば,それは阪神・阪急経営陣だけではなく,今回の村上ファンドの行動は,タイガースファンの大ブーイングを呼んでいて,阪神ファンを完全に敵に回してしまいました。村上氏は関西地区には入ることもできないという状況です(笑)。なにしろ,経営支配はしないといっていたのにそれを覆すということは,阪神タイガースに手をつけないといっていた事も当てにならないからです。
 しかしながら,6月の株主総会の議題を提案する期限が5月2日であり,実際提案するしないにかかわらず,村上ファンドとしてはここで株価を吊り上げる仕掛けを仕組んでおく必要があったともいえます。5月2日ぎりぎりに提案したということから,なんだかそんな気もしてきます。しかしそのつもりはなくても,阪神・阪急側の村上ファンド側の株買い取り値段の折り合いがつかず,引くに引けずにそのまま村上氏の提案が実現することも考えられます。
 鉄道という乗客の安全を担保にした公共事業である阪神をマネーゲームにする村上氏は,なんだか危険な領域に踏み込んだように感じます。このままいった場合,規制緩和により可能になったM&Aに関し,政治や行政の世界で,再度の規制を考える人が出てくる可能性があります。さらに阪神タイガース。関西の人で,阪神タイガースを,「関西人の公共のもの」という人が多い。その意味でも,村上氏は公共の敵という認識が,国民,特に関西人の間で出来上がっています。
 また,日本の企業は,これまで安定株主を擁して長期の経営戦略によって動くことができたのですが,このようなファンドによって,そんな日本企業の利点も失われようとしています。(もっとも,長期の経営戦略によって動くことが,動きを鈍らせてマイナスとなることもあるわけですけどね。)
 まあいずれにしろ,タイガースのおかげで,阪神は手をつけようとする外部勢力から守られているようです。まあ,くだらないマネーゲームに対して,どれ程の力になれるのかわかりませんが。

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