盗作疑惑
最近新聞をにぎわしている,洋画家和田義彦氏の倒錯疑惑,じゃなかった盗作疑惑。連日新聞やテレビで紹介されている作品は,どれも画題や構図がイタリア人画家スギ氏(スギ氏というから,はじめは日本人かと思った)の絵とそっくりです。
本人は盗作ではないといっています。確かに,スギ氏の絵から触発されて,多少色などを変えて全く同じように描いたという感じです。
もちろん,例えばダビンチのモナリザを有名画家が模写した絵などもあり,それは盗作といわないわけですが,和田氏の場合,スギ氏の絵の模写であるといわず,全くオリジナルのような顔をして展示したり受賞していたわけで,それがモラルに反する点です。新聞やテレビで見ただけで言うのもなんですが,オリジナルのスギ氏の絵に対して,同じ画題,構図でも和田氏の絵は明らかに雰囲気が違うように思われ,「盗作」というのとも違うようには思います。スギ氏の絵と両方示されて,「どっちがいい?」と聞かれたら,和田氏の絵の方が訴えてくるように感じます。しかしながら,確かに完全な創作でもありません。模写とも言わないのなら,たぶん肉筆コラージュといったものなんでしょう。なにしろ,スギ氏の絵と和田氏の絵を,パソコン上で重ね合わせると,ぴったり重なり合うそうじゃあありませんか。普通の模写ならそこまで重なり合うはずもなく,コラージュとしか言いようがないと思いますよ。
ところで,こんな事言うのも何なんですが,和田氏はヒューザーの小嶋氏にちょっと顔が似ていると思いませんか?まあ,和田氏とスギ氏の絵ほどでは無いかもしれませんが,顔のイメージが重なります。そこんとこが,怪しげというか損しているというか・・・。
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