イスラエル,レバノン侵攻拡大を決定
8月9日,イスラエルがレバノン侵攻拡大を閣議決定し,この地域の戦争はさらに拡大の一途をたどっています。
現在の状況だけを見ると,イスラエルが一方的に悪者であるように見えますが,その元をたどれば,ヒズボラのイスラエル軍兵士の拉致やテロ,さらにその前はイスラエルの侵攻,さらにその前はアラブ側・・・・・とどんどん元をたどっていけば,その先は,イスラエル建国当時の,ここを支配していたヨーロッパ列強のいい加減な中東政策にあります。イスラエル建国当時のいい加減な取り決めが尾を引いてここに至っており,しっかり後始末をしろと言いたい。
政治と宗教と民族の事情が複雑に絡み合い,されに石油も絡んで,この地域に関する各国の思惑も複雑です。日本などは石油に最も関心があるのでしょうが,そのためにこの地域の安定が重要だとは分かっていても,アラブ側に悪い顔はできないし,アメリカが支持するイスラエルにも悪い顔はできません。結局両者の間でおろおろして和平を呼びかけるだけで,何もできないのです。そうしているうちに,石油の値段はどんどん高騰し,物流コストは上がり,それにつれて物価もあがっていきます。石油が原料のプラスティック製品も高騰します。日本人の生活にも影響を与えはじめています。
もし明日,突然画期的な石油に代わるエネルギーが開発されて,石油に気を使う必要が無くなって各国の思惑も一切無くなったら,「民族」と「宗教」の対立だけがここに残り,そうなったらこの地域は一体どうなるのでしょうね。
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