和製検索エンジン開発へ
Google,Yahoo等,アメリカの検索エンジンに対抗して,300億円をかけて3年間で和製検索エンジンを開発するプロジェクトがスタートするそうです。官民合同のプロジェクトで,年内に計画を具体化して事業主体を確定,開発費の一部を経産省が助成するとの事です。
検索エンジンは,Google,Yahoo,マイクロソフトがほぼ市場を独占していて,初めて聞いたとき「今更なぜ?」と思いましたが,これは結構大切なことかもしれません。
次第にインターネットが世論の形成に重要な役割を占めるようになってきている状況で,まず何かを調べるとき,検索エンジンのお世話になります。そんな時,検索エンジンを牛耳っている側は,意図した特定のサイトに誘導することができます。反対に,あるサイトには絶対に誘導しないということもできます。これをアメリカが牛耳っているということは,アメリカの意図通りの世論形成が可能になる事も考えられます。いわば,検索エンジンを一つの国が牛耳っているということは,世界中の報道機関を全て牛耳って,意図通りの報道を行うことにも相当するわけです。
そんなことを考えると,検索エンジンの多様化は,結構重要なことで,あながち「何を今更」というべきではないのかもしれません。
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