高校の必修漏れ,広がる
高校の必修科目の授業を行わずに受験科目の授業に当てていた高校が,10月27日までの調査で,全国で250校をこえ,7万人を超える生徒がこのままでは卒業できない事が分かりました。高校生の書いているブログで,ある時体育館に集められたのでいやな予感がしたが,やはりこの話だったという臨場感あふれるものがありました。
高校の予備校化が進み,ついに高卒としての基本的知識の一部を欠落させても受験に備えるという学校の姿勢が,全国的に広がっている事が分かってきました。ある意味では,生徒のためを思ってやったといえるでしょうが,やはり高校の本分を忘れて道をはずしたとしかいいようがありません。そういう意味では,高校の予備校化の問題で,今後補修によって必修科目時間をクリアすればいいという問題ではありません。
しかし,これほど多くの学校が,このように道をはずしているというのは,やはり現在の受験制度が間違っているからでしょう。大学を,入るのはやさしく,出るのは難しいというものに改革していく必要があると思います。
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