プリンターインクリサイクル品訴訟,プリンターメーカー側が敗訴
プリンターメーカーのセイコーエプソンが,リサイクル品インク販売最大手のエコリカを特許権侵害で訴えていた裁判で,東京高裁はエプソンの特許そのものが無効であるとして,エプソンの請求を棄却しました。この特許は既に5月に,特許庁によって特許無効の審決が出ていて,それに従った判決だということです。エプソンは特許の有効性を訴えて知財高裁に控訴しました。キャノンも同様の訴訟によって勝訴していますが,リサイクル品インク販売会社側が控訴しています。
これまでプリンターメーカーは,本体は安くして消耗品のインクは高くし,本体で損をしてインクで儲けるというビジネスモデルで商売してきました。それが崩れるかどうかという争いです。
確かに,あの性能のプリンターが1万円台で販売され,インクが800円を超える価格で売られているというのは,なんだか詐欺にあったような気がします。しかし考えてみれば,プリンター購入時に払うべき金額を払わないで,インクの購入時に少しづつ支払っているわけで,消費者にとってあながち悪いビジネスモデルというわけではないようにも思います。
このような,機器で損して消耗品で儲けるというビジネスモデルは,プリンターだけでなく,コピー機や浄水器などで広く普通に行われていますが,今後,消耗品で儲けるというビジネスモデルが崩れて機器が高くなるのでしょうか? また,そうなった方が消費者の利益になるのでしょうか?
---<追伸>----------------
純正品でないインクを使った感想を記事にしました。残念ながら,安かろう,悪かろうという事になったんですが・・・。
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