12名が自民党に復党願い
郵政民営化法案に反対して自民党を離党し,先の衆院選挙で再び代議士となった12人が,11月27日午前,自民党に対して復党願いを出しました。そのうち11人は,自民党の中川幹事長が示した復党条件の誓約書を提出しましたが,平沼元経済産業相だけは誓約書を提出しませんでした。おそらく,平沼議員を自民党は受け入れないでしょう。
平沼議員を除く11人の復党は,少なくとも都市部や若年層の自民党離れを起こすでしょう。先の衆議院選挙での民営化法案反対者の切捨ては,郵政民営化に止まらず,構造改革の象徴という印象が強く,それを元に戻すことによって,実態はともかく,「なんだ,改革は小泉首相一代限りだったのか」という印象を与え,うんざりするような「元に戻った古い体質の自民党」という印象を強めています。
これを避けるために,中川幹事長が復党に高いハードルを設けたのでしょうが,それに対しても「政治は情が必要だ」などという老人が現れ,衆院選挙の時にあった,自民党の改革政党というイメージを台無しにしています(だいたい,国民に対しては「情」が必要かもしれないが,政治家の仲間内で「情」など必要ありません。「筋」こそ必要です)。
おそらくこのままでは,「いつもの守旧派の古い自民党」というイメージで参院選を戦うことになるでしょう。
まあ,平沼議員が中川幹事長の復党条件を受け入れなかったことから,その高いハードルがクローズアップされる効果が生まれ,その点多少自民党に有利に働くかもしれませんが。特に,都市部と若年層には。
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