北朝鮮,6カ国協議復帰
昨日の夜,テレビのニュース速報で,北朝鮮が無条件に6カ国協議に復帰することを決めたという中国新華社電を伝えました。
これに先立ち,北京で米国,北朝鮮,中国,3カ国の接触があったようで,今回の6カ国協議復帰がその結果であることは確かでしょうが,なぜ北朝鮮が復帰に踏み切ったのか,現状あまりはっきりしていないようです。
各国の制裁が効いたという見方もありますが,「核保有国」という新しい地位を獲得して,6カ国協議を有利に進められるという北朝鮮なりの判断があるのかもしれません。私は後者の理由が大きいように思います。そうすると,各国と北朝鮮の6カ国協議での交渉は困難を極めるかもしれません。制裁が効いたのなら,北朝鮮からある程度の譲歩を得られる可能性がありますが,そうでなければ「核保有国」の肩書きを盾に,北朝鮮が一歩も引かないという事態がありうるからです。
ともあれ,対北朝鮮関係の膠着状態が崩れることは確かです。
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