バグダッドで最悪のテロ
11月23日,バグダッドで死者200人を超える連続爆破テロが発生しました。2003年の米軍侵攻以来最悪の爆破テロだとの事です。
結局現在に至っても発見されない核兵器や化学兵器を開発しているとして英米が中心となってフセイン政権を戦争によって倒し,その重石がなくなってスンニ派とシーア派の対立が表面化して内戦状態になったのが現在のイラクです。
イラクは確かに核兵器や化学兵器を作っていなかったかもしれないけれども,フセイン政権の独裁的なイラク統治と国民のおかれた状況を外から見ると,確かにたたくべきだというように見えました。
その結果が内戦突入です。結局,外国の単純な正義感や民主主義では納まらない地域なのだということです。もちろん諸外国には,石油に対する利権なども頭にあったんでしょうが,英米をはじめとする外国の国民は,フセインを倒すことがイラクのためになると考えた時期があった筈です。
米国が起こした内戦なんだから,最後まで手を引かないで何とかしろと言いたくなりますが,2年後,米政権が共和党から民主党に変わり,内戦状態のままアメリカが手を引いてしまうというシナリオを,米国民が選択するような気がします。
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