秋庭 俊著「帝都東京・隠された地下網の秘密」は確信犯?
先日来,数回にわたって,秋庭 俊著「帝都東京・隠された地下網の秘密」について書いていますが,この本の内容については,「東京の地下には,500kmもの戦前に開通した地下鉄や地下街路があり,政府はそれを国民に隠している」という話を確信犯的に捏造して本にしている。読者も本気にしているわけではないが,その嘘を楽しんでいるという,UFOの矢追氏の線を狙ったものという気が,日に日に増してきている今日この頃です。どうも私が友人たちにこの本の事を宣伝するものだから,私の知り合いの間では,この本がちょっとしたブームになっており,当Blogのメンバーで,ときどきPodCastを配信している修介の学校では,この本の回し読みまで始まっているそうです。
先日修介が,「矢追狙いであることが分かっているのに,なぜAlice堂さんはまじめに内容に反論しているの?」などと鋭い突込みを入れてきました。実際のところ,私も始めは秋庭氏が「まじめに勘違いしている」と思って反論していたのです。しかし,どうもそうではないらしい。しかし,秋庭氏が矢追狙いだとしても,矢追氏の本の内容を本気にする人がいるように,秋庭氏の本の内容を本気にする人もいるわけです。いわば本人が「冗談」のつもりで言っているのに,その「冗談」を本気にして信じている人が必ずいる。そんな人に対して,著者本人は立場上「冗談なんだよ」とはいえません。他人が「これは冗談だよ」と言うことも必要でしょう?(・・・必要かしら?)
<「Alice堂のWeblog」での「帝都東京・隠された地下網の秘密」についての記事>
秋庭 俊著「帝都東京・隠された地下網の秘密」
秋庭 俊著「帝都東京・隠された地下網の秘密」,その後
秋庭 俊著「帝都東京・隠された地下網の秘密」,さらにその後
そして,修介によるPodCastは,
アリス堂さんは秋庭本のファン?(PodCast by修介)
---<追伸>-----------------
秋庭本がトンデモ本であることを,出版社自身が認めていることが分かりました。
私も,「そらめく日々」というmori-chiさんとおっしゃる方のBlogで知ったんですが,秋庭本の出版社「洋泉社」は,秋庭本をそのHPで「トンデモ本・サブカルチャー」に分類していたのです。
やっぱり秋庭本は,矢追狙いだったんだ!
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