道路特定財源,政府・与党合意に
道路特定財源,つまりガソリンにかかる揮発油税,LPG車のガスにかかる石油ガス税,車検毎に車自身にかかる自動車重量税について,これまで道路建設にのみ使っていたものを,道路以外の財源としても使用しようという道路特定財源の一般財源化について,政府と与党が合意しました。
50年以上前,まだ車が金持ちの持ち物であった時代に,車を持っている金持ちに道路建設資金を負担してもらうために決まった方法が,現在も通用しているのがおかしいと思います。多くの国民が車を持っている現在,「車を持っている人=一般の国民」という時代に,「車を持っている人=一般の国民」が負担している税金を,道路以外の一般財源として使って悪いわけがありません。
まあ,そういう筋論はともかく,この道路にしか使えない財源が,道路族という一部国会議員の既得権益になっていることが腹立たしい限りです。それを壊すだけでも,道路特定財源の一般財源化は意味があると思います。テレビなどで,一般財源化に反対する議員たちのインタビューを見ていると,いかにも既得権益にしがみついているようで,なんだかとっても見苦しく感じます。
しかしながら,実際のところは,政府の言うように「道路もかなり十分できてきて,特定財源を道路に使う必要がなくなった」のならば,道路特定財源の各税を減額するのが,本当の筋だとは思いますが・・・。
| 固定リンク
コメント
マスコミの追求の無さも歯がゆいですね。
元々、臨時の増税分を、元の税率に戻すことが筋なのに、
どうも見当違いのことばかりです。
投稿: aw@bitlog | 2006/12/13 21:48
aw@bitlogさん,コメントありがとうございました。
この問題は,3つの事があります。
第一に,既に制定から50年以上も経って事情が変わったのなら,おっしゃるように揮発油税などの増税分をやめる事,次に,税金が足りないので何とかしてくれと土下座してお願いされるのならば,暫定的に2倍の税金を取っている特定財源の暫定分を解消して安くする事,三番目に,その暫定分も何とか払ってくれというのなら,じゃあその揮発油税などを道路のみに使うか一般財源に組み込むかという議論,その三段階があると思います。それを,一,二を飛ばして,三番目の議論のみが行なわれているのが,なんとも腑に落ちませんね。
投稿: Alice堂 | 2006/12/14 00:36