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2007/01/14

不二家,消費期限切れ牛乳使用事件

 大手菓子メーカーの不二家埼玉工場で,消費期限が切れた牛乳を使ったシュークリーム約1万6000個を製造・出荷していた事が発覚し,さらに細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」を出荷していたことや,工場でねずみが捕獲されたことが発覚するなど,問題があった事が明らかになっりました。これに伴って,不二家では洋菓子の販売を全面休止しています。1月11日から12日にかけて,全5工場に対して自治体の立ち入り検査も行われました。
 消費期限切れの牛乳を,ベテラン職員の香りや味による判断で適・不適を判断して使用していたということですが,賞味期限切れの製品のラベルを張り替えるなどという別の事例を含めて,食品会社の消費期限・賞味期限に対する意識の低さが最近目に付きます。逆に,消費期限・賞味期限のプロの意識がその程度なのだから,「消費期限・賞味期限」というのは,そもそもその程度のものなのかと思ってしまいます。実際,その程度の目安なのかもしれません。実質的には,ベテラン職員の香りと味による判断の方が,機械的な消費期限による管理より優れているような気はしますし,みすみす使用できる牛乳の廃棄など,もったいないことを防止できることもあるでしょう。まあしかし,ルールはルールなので,厳格に適用してもらわなければ,やはり困る・・・と言っておきましょう。
 賞味期限切れといえば,「あそこからもらったものは,賞味期限を確認してから食べなくてはいけない」という札付きの(笑)親戚があります。その親戚からもらった食品は,古くなっているものが多く,賞味期限切れの商品が多いのです。この正月も干し柿をいただいたのですが,袋入りの開封していない干し柿に,カビが生えていました。
 今回の事件は,原材料の消費期限の問題であり,もし不二家の洋菓子をこのうちからもらっていたら,製品として賞味期限切れである上に,原材料も消費期限切れで,期限切れの二乗になっていたことでしょう(笑)。今回の事件で,別に入院した人も無く,いまのところ人的被害がないので,こんな冗談も言っていられるんですがね。まあ,このような事件が明らかになると,ニュースを聞いただけでお腹が痛くなったような気がする人がいて,不二家への苦情が急に出てきたりという事はあるでしょうね。もちろん,別に具合が悪くならない人も,便乗して具合悪くなったという電話を入れる人もいるでしょうが。
 そういえば,うちの親戚の間でも,「食べてから気づいたが,あそこからもらった○○が賞味期限切れだった」という話をよく聞く割には,「腹をこわした」とか「気分が悪くなった」とか「医者にかかった」とかいう話は聞きません。消費期限・賞味期限というのは,結局そんなもんなのかもしれませんね。

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食品の「安心・安全」や「食育」に強い関心を持っています。
昨年の12月8日にブログを立ち上げました。
こちらです。
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内容の説明の為の「動画」は、こちらです。
↓↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=fa9BwUFMOXo

「不二家」のニュースが日本全国に飛び交っておりますが、
こちらは、日本の食品業界では、初の試みだと思いますので、
一度、ご覧頂けませんでしょうか・・・・?

投稿: skywork | 2007/01/14 06:52

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