やっぱり・・・6ヵ国協議
再開された6か国協議が難航しています。
まとまりかけたところで,北朝鮮が突然法外な支援を要求してきたものです。要求が受け入れられそうになると,とたんに要求のレベルを上げてくるという,北朝鮮のいつもの手ですが,ここまでくると外交が上手いのか単なるバカなのか,分からなくなりますね。これでまとまらなかったら,始まる時は自信あるといっていた議長国,中国の面子が丸つぶれになり,偽札問題や脱北問題などでいい加減頭にきている中国がどう出るか,北朝鮮には分かっているんでしょうか?
拉致問題があるため,日本が6か国協議で孤立しているのを心配するような論調が報道などにあるようですが,そんなことは全然気にすることはありません。いざ支援策を実現する際,日本がいなければどうにもならないんですから。
日本はあくまでも拉致問題の解決が支援の前提となる事を言い続けるべきです。ただ「拉致問題」というのではなく,「犯罪に巻き込まれた国民の安否の確認と救出が完了するまで,支援は凍結せざるをえない」と言いましょう。国際社会に,日本と北朝鮮の間に「人権問題」が存在する事を上手にアピールすれば,国際世論も味方になります。これから出てくるであろう,「日本の為にアジアの安全問題が解決しない」という意見も跳ね返せるでしょう。
---<追伸>---------------
上の記事を書いたのは夕方,外出先で携帯を使って書いてメールで自分のパソコンのアドレスに送っておいたものなんですが,帰宅した夜,日本と北朝鮮が初の2国間協議を行ったというニュースが入りました。
どちらが持ちかけたか分かりませんが,2国間協議を行ってもまず何の進展もないと思われ,日本にとって必ずしも必要あるものではなかったはずですが,まあ「拉致問題が解決しなければ,経済援助はできない」ということを改めて明言しておく場だという程度のものでしょう。とにかく,北朝鮮が譲歩しなければどうしようもありません。
全体の協議がまとまるかどうかについては北朝鮮側の出方によります。中国の立場を考えると,北朝鮮が譲歩してくる可能性もあり,急にまとまる可能性が無いわけではありません。しかし,北朝鮮を除く5カ国側は,拙速を避けて「今回は決裂しても,次回があるさ」という気持ちで望んで欲しいですね。まあ,アメリカなど,北朝鮮に足元を見られがちな,拙速に走りそうな状況はあるんですが,そこは抑えてほしいです。長引いて困るのは,北朝鮮なんですから。だからこそ,北朝鮮が譲歩して急展開する可能性もあるんですが。
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