ビックカメラとエディオン,資本提携---対抗する電器メーカーはロングテールで儲けることができるか?
ちょっと前の話になりますが,関西が地盤の家電量販店エディオンと関東が地盤のビックカメラが,2年後の経営統合を視野に入れて資本提携を行うと発表しました。両者の売り上げを合計すると,業界首位のヤマダ電機とほぼ同規模の量販店ができるとのことです。
電器メーカーは,巨大化した量販店に価格設定権を握られて,ますます利益確保が困難になると危機感を募らせているとか。メーカーは,きめ細やかなサービスを提供して安売りをしない街の電器屋さんの活用などを戦略として描いているようです。
商品ぞろえの工夫によっては,メーカーも,これら街の電器屋さんで売る,いわゆるロングテールで儲けることができるのではないかとも思ったりします。一時日産自動車が,Beやパオなど,パイクカーという,多量販売を前提にしない車を出していたことがありました。しかしそれらは,話題にはかっても,大企業の屋台骨を支えるような存在にはなれません。電器メーカーは巨大すぎて,やはりロングテールの製造では屋台骨を支えることは難しいかもしれませんね。販売では,アマゾン書店というロングテールで儲けている大企業もありますが,製造ではちょっと無理かな。
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