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2007/02/28

風力発電所立地の規制緩和

 風力発電の風車を,国立公園内などにも建てられるようにする規制緩和が検討されているそうです。
 経済産業省・資源エネルギー庁と環境省が,風力発電と自然環境保護を話し合う研究会を発足させたもので,地球温暖化対策として,風力発電を2010年度に300万キロワットに拡大する目標を立てているそうです。
 ただ,新聞記事によると,風力発電は,景観上の問題,野鳥が衝突する問題などがあり,地元との合意が年々難しくなっているようです。それに,結構騒音が出るんですよね。そうそうクリーンな電源というわけではないようです。
 発電機器を製造するメーカーに勤めている友人の話では,風力発電所が大量に建設されたヨーロッパでは,風力発電の進展によって,大規模な水力発電所をたくさん建設せざるを得ない状況になっているそうです。なにしろ風力発電は「風まかせ」であり,発電量を調節しにくく,風力発電が多くなればなるほど,その気まぐれな発電量を調節して安定した電力供給を行うための水力発電所を建設せざるを得ないというのです。しかも,やはり水頼みである自然の川の水を利用した小規模な流れ込み式発電所ではなく,エネルギー源である大量の水を貯水し,必要なときにいつでも必要なだけ発電ができる,大規模な貯水池式の水力発電所が必要になります。水力発電は一見環境にいいようですが,大きな人造湖を作る必要があり,木々が伐採されて,大規模な土木工事が行われ,やはり環境破壊を伴うものです。
 なかなかうまくいかないものですね。

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