温泉施設の爆発事故,その後
昨日の渋谷の温泉施設爆発事故,温泉と一緒にくみ上げられたメタンガスが室内に溜まり,それに何かの火が引火した疑いが強くなる一方,営業時間内は常駐して対応していたという設備のメインテナンス会社は,「ガス関連の管理は契約範囲外」として,どうもメタンガスの濃度検査など,安全に直結する管理を怠っていた疑いが出てきました。
温泉とそれにつき物のメタンガス。いわれてみれば確かにその通りですが,のどかな温泉がそんな危険性と隣り合わせ立ったとは思ってもみませんでした。ウチの近所でも,最近車で15~20分程度の距離に2軒の天然温泉施設が開業し,3軒目が開業しようとしています。温泉施設の新設はブームといってもいいでしょう。今回事故を起こした施設は,自動販売機のベンダーである「ユニマット」が親会社であるとの事ですが,温泉とは関係のなかった異業種が参入し,温泉の管理や安全に十分な知識のないまま運用している事が多いのではないかと懸念します。温泉設備業者は,ガスセパレータを取り付けたようですが,建物を作った建設会社はセパレートされたガスを排出する必要性を知らなかったのではないか,メインテナンス会社もガスの濃度を測ったりガス関係の点検を行う必要性を知らなかったのではないかと思ってしまいます。素人によって建設され,素人によって運営されていた温泉施設の悲劇?
ところで,関東地方に埋蔵されているガスによる事故はこれまでも起こっており,以前このBlogでも記事にした事があります。
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