トルコ新内閣はEU加盟交渉交渉を重視した内閣
トルコで新内閣が発足しました。その内閣では,経済と欧州連合加盟交渉を担当する国務相だったアリ・ババジャン氏が新外相に指名され,EU加盟交渉を重視した内閣といわれています。
トルコは,首都イスタンブールのボスポラス海峡を挟んで,アジアとヨーロッパにまたがった国で,EUの一員になるというのは私的には違和感があります。宗教的にも,現在のEU地域がキリスト教国であるのに対してトルコはイスラム教国だというところで違和感があります。実際,現EUメンバー国の中にも,トルコの加盟に反対する意見があります。
まあ,EUの前身,ヨーロッパ経済共同体の時代,経済のつながりを主眼にしていた時代ならばいいのかもしれませんが,EUの憲法までできようという時代,やがて文化的な一体感(ヨーロッパ文化)にまで発展しそうな予感がする現状では,やはりトルコの加盟というのは違和感があります。
ずいぶん前,トルコに行ったことがあります。その時,トルコの人から聞いた話ですが,トルコがロシアと国境を接し,ロシアに苦しめられていた時代に,日露戦争で日本が勝利してロシアのトルコへの圧力も弱まりました。実はトルコはそれ以来ずっと親日的な国なのですが,「同じモンゴル系の日本人がロシアに勝ったことで,トルコが狂喜した」そうなのです。そんなことが頭にあるので,トルコがヨーロッパという事に違和感があるのかもしれません。日本人から見れば,顔つきはモンゴル系というよりヨーロッパ系のようですが・・・。
(写真は,イスタンブールのブルーモスクと呼ばれるアヤソフィア寺院。トルコに行ったときの写真を探したのですが見つからなかったので,トルコ政府観光局のホームページから拝借しました)
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