自民党に投票しなかったわけは・・・。
安倍首相は,選挙直後の森,中川,青木3氏による説得にも拘わらず,今のところ首相を続投すると明言しています。実際,参院選直後,安倍続投についてのアンケートでは,続投の是非が半々くらいでした。たとえば,朝日新聞社が30日夕から31日夜にかけて実施した電話による全国世論調査では,安倍首相の進退について「辞めるべきだ」は47%,「続けてほしい」が40%でしたし,読売新聞社の同日の電話による世論調査でも,安倍首相が続投を表明したことについて「評価しない」が45%,「評価する」が44%でした。ところが最近のアンケートでは圧倒的に続投反対が多いそうです。「民意」も,だんだんマスコミに洗脳されてきているようです。
今回の自民党の参院選惨敗について,マスコミに登場する自民党の政治家は皆,選挙前に次々に出てきた不祥事のためと言っていて,それはそれで全く当たっていないというわけではないでしょうが,私が自民党に投票しなかったのは,それら不祥事がメインの理由ではありません。事務所経費の問題や不適切発言などは,これまで民主党でも全くなかったわけではないし,明るみに出ないものの,どの党の政治家も似たりよったりだと思っているからです。私が自民党に投票しなかったのは,衆議院での圧倒的多数の為です。バランスと言う意味で「参議院は民主党多数で」という思いから,今回の選挙では自民党に投票しなかったのです。
前出の30~31日の読売新聞社による電話世論調査では,安倍続投への支持,不支持が拮抗しているのに対して,民主党が第一党となった選挙結果については,「良かった」が64%,「良くなかった」が21%と,圧倒的に「よかった」という方が多いのです。参議院で民主党が第一党になったのはよかったが,安倍氏の首相続投を望むという,一見矛盾するような「民意」は,私の気持ちと同じです。
知人達にも聞いてみましたが,私と同じように,衆議院と参議院の「バランス」を考えて投票した人が結構いました。浮動票というのは,そんな投票の仕方をするものですよ,政治家の皆さん。
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