高額家電製品,売れ行き鈍る
ひところよく売れた高額家電製品が,余り売れなくなってきたそうです。
高額家電製品の一例として,洗濯機があります。一時は10万円くらいする高額製品が一番の売れ筋だという時期があったそうですが,最近販売が頭打ちだとか。
それはそうでしょう。10万円もする洗濯機が,そんなに飛ぶように売れるわけがありません。国民の一部の,ある程度の高額所得者層にいきわたれば,それで終わりです。これまでの高度成長期のように,普及率10%を超えて右肩上がりに売れていくというような商品ではありません。
ある意味それが格差社会です。高所得者層に普及しても,国民の大多数の低所得者には普及していかない。メーカーが,もし高額白物家電がどんどん売れて国民に浸透していくと思っていたのなら,そのメーカーは格差社会に対応し切れていないと言うべきでしょう。
そして,格差社会と総中流社会,どちらが日本経済にとって得なのか,よく考えるべきです。そういえば,以前もそんな事を書いたことがあります。
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