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2007/11/09

大連立の仕掛け人と首相代理人

 先日の小沢民主党代表辞任騒動。そのきっかけとなった「自民-民主の大連立」。
 小沢代表は11月7日の記者会見で,大連立には仕掛け人がいた事を明らかにしました。2ヶ月前にある人から食事に誘われ,その席で「大連立」を訴えられた事,さらにその後福田首相の代理人から,福田首相も大連立を望んでいると話があった事を明らかにしたのです。今回の党首同士の密室会談は,これら一連の動きの結果行われた事のようです。
 与党にとっては,「民主党との大連立」は悲願かもしれませんが,民主党側がこれに乗るのはどうかと思います。民主党はアメリカやイギリス型の,安定した二党交代政権を目指していたはずで,「大連立」はその方針に反します。「大連立話」に乗りかかるようでは,小沢氏は民主党の方針を理解していない,少なくとも心から賛成していないのではないかと思います。
 今回の騒動で他の民主党幹部が「大連立」への動きを封じたのは,以上のような理由からもっともだと思います。そんなこんなで,はやり民主党は小沢氏続投ではなく,岡田氏など,別の代表を立てた方がよかったように思います。
 ちなみに,仕掛け人とは渡辺読売新聞会長,代理人とは森元首相だという噂が流れていますが,どうなんでしょうね。(多分本当だと思います。実にありそうなことですよね。) あるコメンテーターが,否定的な意味で「老人の知恵」といっていましたが,全くそのように思います。「民主主義に反する」と言う人もいましたが,私はそうは思いません。大連立を促した人はいるものの,外部からの圧力によるのではなく,連立双方の意志によって連立することになるんですから。

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