民主党,「ガソリン税値下げ」一本やりから転換
暫定税率撤廃によるガソリン税値下げを自民党との対決の目玉に掲げてきた民主党が,1月28日の衆院予算委員会での菅直人氏の発言では,ガソリン税の一般財源化を主張,これまでの暫定税率値下げによるガソリンの値下げ一本やりの主張を変更してきています。
最近,ガソリン税の値下げの主張だけでは,地方向けの財源を圧迫するとして地方に評判が悪く,地方を中心とした世論の賛成を得られなくなりつつある事を感じ取っての方向転換のようです。
暫定税率撤廃によるガソリン税値下げのような減税は,一見国民に対して口当たりがいいようですが,実際には値下げ後の財源確保のため,別の名目で税金を取る必要が起こるなど,国民からそっぽを向かれる可能性を秘めていました。道路特定財源の一般財源化など,議論が本質的な方向に向かう事はいいことだと思います。しかし,道路特定財源の一般財源化というのは,小泉首相が実現の端緒をつくり,その後道路族により骨抜きにされたもので,それを民主党が拾うというのだから,民主党は小泉政権の後継者になろうとしているかのようですね。また,民主党の主張が,どうも世論の動向にあわせた場当たり的な印象も与えています。
(写真は,トミカのガソリンスタンド)
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