サマータイムは何故失敗したの?
サマータイム。夏の間に1時間だけ時間を進めるものです。5月26日に,福田首相は「特に環境の問題があり,私もサマータイムをやってもいいのではないかと思っている」と語り,サマータイム制導入に前向きのようです。
このサマータイム,戦後の一時期,GHQの命令で実施された事があったものの,日本の実態にそぐわないとして4年程度で廃止になった制度です。結構前から,サマータイム制導入は日中の明るい時間を有効活用してエネルギー消費量を抑えるのに有効だという話があり,導入を推進する超党派の議員連盟ができたりしている割には,戦後のサマータイム制がなぜ失敗したのかという詳細な解説,分析を新聞やテレビで見たことはありません。
サマータイム制は,時間に関係するコンピュータシステムなどの改修も必要になり,ただ宣言すれば実行できるというものでもありませんし,またちょっとやってみようなどという代物でもありません。結構社会的にはお金もかかり,また国民の生活も混乱すると思います。そんな一大事を決定するには,まず過去の失敗を検証するところから始めるべきだと思います。
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