胡錦濤国家主席,帰国へ
中国の最高指導者,胡錦濤国家主席は,5日10日,5日間の日本訪問を終えて大阪から帰国しました。
今回の訪日について,具遺体な成果は「パンダ」だけという声も聞こえますが,そもそもトップ外交というのはそんなものだと思います。トップ外交時の基調の下に,それを具体化するのは実務部隊の役割です。
早大での講演について,肝心の早大生にはこの講演について事前の通知がなかったとか,出席者は中国関係のゼミ生などあらかじめ決められていたなど,中国国内向けのイベントだという話もありましたが(中国中央テレビが中国全土に生中継した),私もそう思います。ただし,否定的な意味ではありません。これまでの中国首脳とは違って,日本の中国経済への寄与に対して「中国の人民はいつまでも忘れない」と感謝の意を述べ,「友好の旗印を子供たちの世代に伝えなければならない」と『中国国民向けに』語ったのは特筆に価すると思います。なにしろ,これまで日本の中国経済への寄与など,中国国民は中国首脳から聴いたことがなかったのですから。今回の早大講演でこれが語られ中国全土に生中継された事は,新しい中国政府の姿勢が中国国民に知らされた瞬間だったといえるでしょう。
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