副都心線渋谷駅は,地下迷宮?
先日紹介した地下鉄副都心線。その渋谷駅は地下5階の深さにあります。この渋谷駅が,まるでダンジョンのようだと評判になっています。
そもそも渋谷駅は,昔から分かりにくい駅でした。JR山手線,東急東横線,同田園都市線,京王井の頭線,地下鉄銀座線の各線が,全て異なった階にホームを持ち,しかも各線は東西方向と南北方向に線路が走っていて同じ方向を向いていない。だいたい地下鉄が,各線のうち最も高い地上階から発車するのが,知らない人には信じられない・・・。各線の線路が十文字に交差しているため,駅前広場も4箇所あって,バスの乗り場も4箇所に分かれている。電車を降りて目的地に行着付けるかどうかは,4つの広場のどれに出るかにかかっている・・・。そんな渋谷駅に副都心線が加わったわけです。
左の図は東京メトロのHPにあった渋谷駅の図です(クリックすると拡大します)。東京メトロ線だけの図で,副都心線,半蔵門線,銀座線だけを扱った図ですが,それだけでもこの複雑さ。地下5階の副都心線から地上3階の地下鉄銀座線まで8階層に分かれ,十文字に交差し,階段,エレベータ,エスカレータがいたるところにあって,初めての人はこの図を見てもどうしたらいいのか分からないでしょう。私はといえば渋谷駅を利用してうん十年,その渋谷駅に副都心線が加わっても何とかわかります。
ところで,副都心線渋谷駅は,著名な建築家,安藤忠雄氏が構想を手がけ,「地宙船」といわれる楕円球型の構造をしていますが,地下にあって全体像が見えにくく,あまり乗降ではその特異な形状が認識できないのが残念です。駅の模型やポスターが飾ってありますが,それでしか「地宙船」というコンセプトは実感できません。
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