悪質なうなぎ産地偽装,発覚
大量に売れ残っていた中国産うなぎを,愛知県一色産として販売した大阪市の水産会社「魚秀」と神戸市の販売会社「神港魚類」に対して,農林水産庁がJAS法に基づいて改善を指示,魚秀の本社機能がある徳島県警が社長を任意取調べを行ったという事件,これはひどい事件ですね。実在しない愛知県岡崎市の架空会社を製造者としたり,産地証明書を偽装したり,口封じのための金のやり取りもあって,ここまでいくときわめて悪質な詐欺事件です。
そもそも,うなぎについては過去にも産地偽装があり(今回は被害者のような存在である一色うなぎ漁協も,台湾産のうなぎに一色産のラベルを付けて販売していた事が今月中旬発覚している),また外国産のうなぎをほんの少しの期間日本で育てれば日本産になってしまうという話も聞いており,ほとんど産地表示を信用していません。それでなんとなく蒲焼を見る目が疑惑の眼(まなこ)になってしまい,好きであるにもかかわらずここのところ食べたいという気持ちも萎えてきていましたが,そこへ来てこの事件です。完全にうなぎ不信になってしまいました。
今回の事件,関係した水産会社に対して農水省は改善指示を出しただけのようですが,警察の捜査で,いったいどのような罪になるのでしょうか? このような悪質な事件で,改善指示だけで済んでしまうのであれば,とんでもない事です。
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