ネット広告の台頭とテレビ広告の衰退
あるビジネス誌に,テレビ局のCM収入が落ち込み,各局とも番組製作費の削減に動いているという記事が載っていました。また,その一環として,ギャラの高い大物司会者の番組がこの秋に続々と終了するという話もあります。このテレビ広告収入の落ち込みの原因として,不況によるスポンサーの広告費減少とネット広告の台頭があげられていました。
しかし前にも書いたように,ネット広告はスポンサーが考えるほど見られていないしクリックされてもいないと思います。その訴求力は,番組の主たる内容とシリーズに並べられ,いわば主内容を中断して行われるテレビCMの方がはるかに大きいと思います。ネット広告は,関心がなければ全く無視する事が可能であるのに対して,TVCMは無視しようにも無視する事が不可能です。なにしろ,番組を見ていると,それを中断して目と耳に強制的に飛び込んでくるのですから。ネット広告は,その目的とするコンテンツに関心があればあるほど,ホームページに広告が貼ってあっても,目に飛び込んで来さえしないことが多いです。まあ,TVCMだって「トイレタイム」という手はありますが・・・。
広告主は,その効果に関するしっかりとした裏づけがあってネット広告を出しているのでしょうか? 確かにネット広告は,広告主側からみると値段も安く手軽かもしれませんが,その効果の程ははなはだ疑問です。ただ,テレビ産業というのは,もう3年程前にこのブログに書いたように,存在自体がネットに取って代わられると思うという事はあるんですが・・・。
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