「バブル崩壊と格差社会到来」の予言
大学生の頃,社会学というのをとっていました。私は理科系だったので,社会学は一般教養の選択科目であり,今となってはほとんどどんな内容だったのか覚えていません。
しかし,一つだけ覚えているのは,「私(教授)の給料より映画館の案内嬢の給料の方が高い」という事です。前後,どんな脈絡だったのか,講義のテーマが何だったのかすっかり忘れてしまいましたが,「その職業につくまでに投資した金額に見合った給料制度になっていない社会である」とも語っていて,「おそらく近い将来,そのような構造は崩壊していくであろう」という話だったと思います。
当時,「ふ~ん」という程度の認識でしたが,今になるとよくわかります。これはバブルという言葉が無い時代に,バブルの崩壊と格差社会について語っていたのです。今では,おそらく映画館の案内嬢は,アルバイトかパートか派遣社員であろうと思います。あの先生の言っていた事が現実になりました。
さらに注目すべきは,高度成長期の延長の様に思われていた時代,バブルになるかならないかという時期に,異常な時代だと言っていて,やがて正常な時代(バブルがはじけた後の時代)が来ると言っている事です。今考えると,私は正にそう感じています。
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