さきたま古墳公園
ここのところ,北関東方面に興味があり,そちら方面に出かけることが多いです。
近代に入って,徳川家の祖先が北関東出身だったこともあり,江戸に近かったこともあり,北関東は意外と史跡の宝庫です。室町足利幕府の足利家も北関東出身です。さらにもっと昔の事,中国の書物「旧唐書」の「日本國は倭国の別種なり」「日の出るところから日本とした」という記述から,いわゆる九州や大和の倭国とは別の王国が北関東にあったという話があります。
埼玉県行田市には大字埼玉(さきたま)というところがあり,古くは万葉集に「さきたまの津」と記述され,風土記にも「武蔵国埼玉郡(さきたまごおり)」とあって,「埼玉県」という地名の発祥地であるとされています。そしてここには,王家の谷のように古墳が集まっているところがあり,国の史跡に指定されています。北関東は古墳の時代から結構栄えていたようです(これが旧唐書の「日本国」?)。
今日行ったのは,その「さきたま古墳公園」。園内の主な古墳は9個。小さい古墳は数多くあったそうですが,開拓されたときに失われて,その後再建されていません。公園内には前方後円墳や円墳があります。丸墓山古墳は,日本最大の円墳です。基本的に園内は草原となっており,そこに歩道がつけられています。ひろびろとした草原に古墳が配置されていて,なかなか気持ちいいところです。
この付近には,室町時代に築城され,成田氏の本拠地であった「忍城」やごみ焼却場建設時に種が発見された古代蓮が咲く「古代蓮の里」などもあり,散歩にはもってこいのところです(これら3箇所は結構離れているので,歩いて回るのは大変ですが)。
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