天洋食品の餃子により,中国国内で中毒発生
昨年12月から今年1月にかけて起こった中国天洋食品の餃子中毒事件,日本に輸入された餃子に混入していたメタミドホスという薬品の中毒事件でしたが,中国と日本のどちらで混入されたかについて日中間で対立がありました。
それが,中国国内で回収された天洋食品製の餃子が何故か中国国内に出回り,中国国内でメタミドホス中毒事件を起こしていたことを関係筋が明らかにしました。日本へ運び込まれる前の中国国内で回収された餃子にメタミドホスが入っていたわけで,毒物の混入が中国国内で行われたという事を実証するものといえるでしょう。
このことが日本側に知らされたのは7月初め,北海道洞爺湖サミットの直前だという事で,日本政府がこれを今まで公表しなかったのは何故という疑問が残ります。しかしまあ,日本人なら誰もが毒物は中国国内で混入したに決まっていると思っているでしょうし,日本国内の餃子は回収済みで,これが早く明らかされたとしても,「やっぱりね」という反応以外になく,早く公表してなにか実益があるわけでもないような気がします。外国関係の事柄であれば,何かと考慮する事もあるだろうし,右から左に公表するのではなく,何らかの時期をみて公表するという事もありだと思います。握りつぶされるのではなく,最終的に確実に公表されるのであれば。
公表が遅れたので,誰か「国民の知る権利に対する政府の隠蔽云々・・・」という事を言い出すだろうなと思っていたら,民主党からそんな意見が出てきました。まあ,野党というのは,政府・与党に対する反対意見を言って何ぼという役割もありますが,政権をとろうという民主党が言うと,「まったく野党なんだから・・・」という感じがしてきます。
ところで,今回の事を公表した「関係筋」って具体的には何なの?
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