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2008/08/08

インドで代理出産した日本人医師,出産前に離婚して子供が帰国不可能に

 代理出産が認められているインドで代理出産した40代の日本人医師とその妻が,出産前に離婚したために子供のパスポートが取れず,子供が日本に出国できないという事態になっているという報道がありました。
 この医師夫婦は,インド人女性と代理出産契約を結び,インドの不妊治療クリニックから卵子提供を受けて7月に出産したものの,その出産前の6月に離婚して妻が子供の引取りを拒んでいるため,子供のパスポート取得が出来ないという話です。
 それ以上の事情は分かりませんが,なんだか自分勝手な話ですね。納得して代理出産した夫婦が,子供の事を考えずに離婚して,何の罪もない子供が宙に浮いた状態になっている。自分達の都合だけでなく,子供の事を考えて離婚を先に延ばすとか,生まれてくる子供に対して何らかの配慮をすべきです。こんな事だから,「海外での代理出産には子どもの福祉からも代理出産の原則禁止」などといわれるのですよ。

---<追伸>---------------
 結局,インド政府が無国籍のまま出国を認める渡航証明書を発行,日本政府も査証を発給したため,11月2日,医師の母親に付き添われて関西空港に到着しました。
 現状では,女児の日本滞在は1年間のみ認められていますが,医師と女児の間で養子縁組が認められれば,日本国籍を取得できるそうです。
 今回の出産騒動は,始めに推測した事と異なるようで,妻の反対を押し切って医師が強行したようです。

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コメント

どうにかして日本に帰れないのかな。いろんな夫婦の事情があるものね。子供が欲しい人とそこまでして欲しくない人。生き方もさまざま。私も離婚→出産してるので。

投稿: ありす | 2008/08/08 12:17

 今回の事は,「出産前に離婚したら,生まれてくる子供がパスポートを取れなくなるとは知らなかった」と思いたいですね。
 子供の行先を今後どうするかについて,いろいろな方法を協議しているようですが,今回のケースはインド,日本共,法律の隙間のような事例なので,なかなか決め手が無い様で苦労しているようです。

投稿: Alice堂 | 2008/08/08 16:41

お邪魔致します。
この話についてですが…長文コメントお許し下さい。

元夫が「離婚しても親権を取られない跡継ぎ」が欲しい為に、子宮内膜症の40代女性と再婚して1ヶ月にはインドで体外受精を計画。元妻の採卵に失敗→その場で23才ネパール人の卵子提供を受けて代理母に受精卵を戻し、妊娠に至ったそうです。
女性と再婚する前から元夫は代理出産を計画していたらしく、アメリカに独身ではダメと断られたとのこと。アメリカは代理出産で訴訟が起こることもあり、インドで段取りしたようです。
インドに渡航した段階では元妻は自分の卵子を使うと思っていたそうですが、既に代理母と卵子提供者も決まっていたことから、女性と再婚前から手配してあったのでは?という話もあります。また女性の採卵に成功しても成功率をあげる為、最初から若い卵子を混ぜる予定だったらしく既に準備されており、失敗したのを女性に責任があると逆手に取られ、自分の卵子ではなく提供者の卵子を使うことに同意させられたそうです。
そして代理出産の書類は読む時間を与えられずサインさせられ、後から同意書と知らされたとのこと。
その時点で離婚も考えたが自分に授かる可能性に賭けたいとその後も辛い不妊治

投稿: ぱむ | 2008/08/11 16:59

 ぱむさん,コメントありがとうございました。どうも文章途中で切れてしまったようですね。
 この事件については,その後,背景についていろいろ分かってきました。離婚した妻が必ずしも代理出産に賛成していなかったという報道もありました。この話には最初の報道には表れていなかった「奥」があるようです。しかしいずれにしろ,「海外での代理出産は,子どもの福祉からも原則禁止」という主張がより強くまかり通るきっかけを作ってしまったようです。

投稿: Alice堂 | 2008/08/12 01:30

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<代理出産>女児は無国籍児 出生届の母親欄が「不明」に8月9日15時1分配信 毎日新聞 今年7月にインド人女性の代理出産で生まれた女児が日本に帰国できなくなっている問題で、代理出産を依頼した愛媛県内の40代の男性医師が毎日新聞の取材に応じ、出生届の母親欄が「Unknown(不明)」と記載され、女児が日本とインドのどちらにも属さない無国籍児となっていることを明らかにした。男性は「このままでは『孤児』のような状態になってしまう。一刻も早く帰国させたい」と話した。 男性は昨秋、関東...... [続きを読む]

受信: 2008/08/10 10:05

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