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2008/08/05

ドーハ・ラウンド,決裂

 7月21日から行われてきたた多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の閣僚会合,7月29日にWTOの事務局長が「決裂した」と発表しました。
 加盟各国の関税率引き下げにより,より自由な貿易を実現しようとした今回のWTOドーハ・ラウンドでしたが,インド・中国とアメリカの対立で決裂しました。最終的には,政府が輸入禁止を発動できる輸入量を,15%まで増加したら発動できるとした途上国の主張を,アメリカが呑まなかったことによる決裂です。
 アメリカが主導した今回のドーハ・ラウンドでは,日本は目立った動きができなかったと言われています。関税率の撤廃に大賛成の工業と大反対の農業が並立しているからです。しかし現在,外国産品が安くても,安全性に不安があるということもあり,状況は以前と変わってきているとは思います。
 金を出しても輸入できないことがあるという事も明らかになってきましたから,国内農業は重要です。しかし,これまでのように,真綿にくるむような保護ではなく,もっと強い農業構造を作っていくことが重要です。生産者に市場価格の数分の一しか入らない流通構造のように,生産以外の面での改革にも注力することが必要です。

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