これまでの毒米はどうなった?
今回の事故毒米事件,そもそも米を輸入し始めたのは,1993年のウルグアイラウンドの結果としてで,当時の細川内閣が年間76万7千トンのコメの輸入を決めたためです。輸入は1995年から始められたというのですが,毒米はそこ頃から輸入されていたのでしょうか? 途中,農薬含有の基準が強化された事もあるのですが,現在の基準で事故米となるような米がもう10年以上も前から食用に流通している可能性があります。新聞報道によれば,1997年に三笠フーズが買収した宮崎商店という,TVニュースにも出てくる三笠フーズ元九州工場所長(宮崎雄三氏)ゆかりの会社が行っていた事故米隠しの手法を受け継いだとの事で,長年事故毒米が食用に流通していた事は事実のようです。三笠フーズ社長が,事故米食用販売は宮崎元所長から示唆されたという意味のことを言っていた事がありましたが,嘘ではなかったのかもしれません。黒幕はどっちだ!(まあ,両方なんですがね・・・)
まだ今年の分さえ全容解明されていないのに,当面過去の分まで手が回らないでしょうが,業者の味方である農水省以外の手で解明される事を望みます。現在首相選に立候補している人たちに,消費者庁の設立に対する意見をぜひ聞いてみたい。
この事件,現在のところ明らかな薬害にあった人はいないようですが,思いのほか大事件です。
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