円高加速,円バブル?
10月23日の東京株式市場は,日経平均株価が600円以上下げ,一時は8016円台と,8000円割れ目前になりました。
以前このブログに書いたように,この株安の時期に,何とか電鉄株を買って株主優待切符をもらいたいという野望を持つうちのカミさんは,「電鉄株が安くなって,この機会に株を買いたいと思ったときは440円だった。それが今では380円台よ!」などと鼻息が荒いのですが,何しろ先立つものがねえ・・・。
外国為替市場の方は,1ユーロ=123円台,1ドル=96円台まで円高が進んでいます。これまで,石油や穀物に向かっていたマネーが円買いに向かっているわけです。鉄鋼石や石油などの高騰の原因となっていたマネーもそちらに向かわなくなり,報道では,鉄鋼石の価格が6割下落しただの原油の価格が半分になったなどと騒いでいます(それでも,鉄鋼石価格は安定期,例えば06年と同レベルにやっと戻った程度,原油価格はまだ06年当時より高いんですがね)。それらの原料を消費して羽振りが良かったBRICS各国に向かっていた先進国マネーも引き揚げにかかり,円買いに向かっているようです。
これはもう,円バブルと言ってもいいでしょう。そのおかげで,ソニーやトヨタなど輸出産業は打撃を受け,世界不況も手伝って業績下方修正が相次いでいます。それでもダイムラーの前期比6分の1の大幅減益やGMの工場閉鎖などに比べれば,まだ傷は浅いといえるのかもしれません。
しかしバブルは突然弾けるもの。円高で日本企業の株価が下がり続け,円バブルが弾けるのはいつでしょうか?
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