渡辺喜美 元行革担当相が離党
渡辺喜美 元行革担当相が,13日午後,自民党に離党届を提出しました。
言っていることは正論だと思うんですが,どこまで本気なのか,選挙時の自民党の苦戦をにらんだ私益的な行動なのか,もう一つ信用できないのが残念です。
しかし,渡辺氏のこともそうですが,離れるのではなく,融合して挙国一致体制で臨なければならない百年に一度の非常事態に,与野党が対立ばかりしているのは困ったものです。今の政治家を見ていると,能天気にさえ見えてきます。第2次補正予算案と関連法案は,13日夜に与党の賛成で強行採決され,野党は対決姿勢を強めています。つまり,今後国会は空転していくわけです。法案の良し悪しは別として(特に2兆円の定額給付金などについては異論がありますが),対立するばかりで与野党一緒に考えていこうという姿勢は全くありません。目の前に迫った衆院選挙が,無駄に対決姿勢をとらせているのかもしれません。その意味で,どちらが勝ったとしても,選挙は早くやっておくべきでした。また,あの頃はこれ程の不況になるとは思っていなかった時期だったのでしょうが,福田政権時代の自民党-民主党の大連立が成功していたら,この非常時への対応も,また違ったものになっていたと思います。そう考えると,現状,なんだか最悪のシナリオで政局が進行しているように思えてきます。
とにかく,昨日の敵を国務長官に任命し,共和党のメンバーまで政権内に取り込んで,挙国一致体制で難局に立ち向かおうとしているアメリカとはえらい違いです。
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