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2009/02/15

奥多摩で散歩

Okutama5Okutama8Okutama6Okutama7 2月14日土曜日の東京地方は,週間予報では雨のち曇りのはずでした。ところが,朝から雨は降っておらず,次第に日も差してきて,気温も22度まで上がる小春日和という予報・・・,というので,奥多摩へ散歩に行ってきました。といっても,立川から中央線と分かれたJR青梅線の終点「奥多摩」駅周辺をただ歩き回るだけの予定です。
 奥多摩駅は東京都内で最も西に位置し,かつ標高の高い(海抜343m)JR駅です。青梅線の終点ですが,その先には,アニメに出てくるような複雑な構造をした奥多摩工業の石灰工場があります。かつては,線路が駅の先からこの工場につながっていて,ここで加工された石灰石が,浜川崎にあるセメント工場へ向けて専用貨物列車で出荷されていました。その石灰石列車は,2000年になる2年程前に廃止され,現在ではトラック輸送に代わっているそうです。
 実は,この工場を貫いて,その昔線路はさらに奥の奥多摩湖まで続いていました。旅客用ではなく,奥多摩湖を堰き止める小河内ダム建設用の専用線です。現在も路盤,トンネル等は現存しており,かつては観光鉄道化の話もありました。現在その鉄道用地の持ち主は,先ほどの奥多摩工業です。そもそも,奥多摩工業の前身は,昭和12年に設立された奥多摩電気鉄道で,青梅電気鉄道の終点,御岳駅と工場のある氷川駅(現在の奥多摩駅)間を建設した鉄道会社です。正確に言うと,昭和19年に開通する前に,青梅電気鉄道と一緒に国に買収され,現在JR線となっているわけです。氷川駅の先には,小河内ダム建設用専用線の遺構として,写真のようなアーチを連ねた美しいコンクリート橋が残されています。
 本当は,ハイキングとしては,ここから本仁田山登山などに向かうのが正しいあり方(笑)です。または,奥多摩工業をめぐる鉄道探索としては,ここから日原方面に向かい,石灰石を切り出している奥多摩工業の日原鉱山と氷川工場間,約5kmを結ぶ曳索鉄道(一言でいえば,無人トロッコのケーブルカー)の鉄橋などを見学するのが正しいあり方です。しかし今回は,この後別の用事もあって,駅の周りを散歩しただけで終わりにしました。

<写真の説明>
上から;
 (1)奥多摩の玄関口,JR青梅線「奥多摩」駅。
 (2)雨上がりのはずなのに,驚くほど透明な川。
 (3)奥多摩工業の氷川工場。写真外のすぐ右側が奥多摩駅ホーム。
 (4)東京都の小河内ダム建設用専用鉄道のアーチ形コンクリート橋。
   この橋から右の方にたどっていくと,奥多摩工業氷川工場構内となる。

 おまけとして,上述した,日原山中の曳索鉄道鉄橋を,Google street view映像でどうぞ。この曳鉄線は,ほとんどトンネル内を通っているため,見えるところ,しかも幹線道路から見えるところは,この一箇所しかありません。
Okutama9

 もう一つのおまけは,小河内ダム建設用専用線の奥多摩湖畔終点附近の鉄橋です。上の(4)の写真が専用線始点付近のコンクリート橋,下の写真が終点付近の鉄橋というわけです。これもGoogle street view映像です。
Okutama11_2

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