頭が透明な,愁い顔のサカナ
写真はデメニギスという魚です。「デメニギス」でネット検索してみると,ナショナルジオグラフィックの公式ホームページ等と並んで,たくさんのブログ頁が出てきます。もう既にたくさんのブログに紹介されているので,このブログで扱う必要も無いくらいですが,この写真を見たら,なんとも強烈な印象を受けてしまったので,書かずにはいられない・・・(笑)
この魚は北太平洋の亜寒帯から温帯域のベーリング海,日本,カリフォルニア沖にかけて,水深500~1000メートルに生息する魚なんだそうで,頭部が透明なのが特徴です。しかしこの透明の部分が弱いらしく,魚網にかかってもこの部分の形が崩れてしまい,実際のどのような形で泳いでいるのか,わからなかったそうです。
それが,このほど水深約700メートルで泳ぐデメニギスの撮影に成功し,米モントレー湾水族館研究所が公開しました。口をとんがらして,魚には珍しい前向きの目を持っているように見えますが,実はこれは鼻であり,目は後ろの緑の部分。この目が上を向いたり前を向いたりするそうです。鼻を目に見立てると,なんとも独特の哀愁を帯びた御面相で,まるでアニメの魚のようではありませんか。不気味にも見え,かわいらしくも見える,不思議な魚です。
デメニギスという名前は和名で,目が飛び出た(出目)ニギスという意味だそうです。魚の種類として,ニギス目ニギス科というのがあり,普通のニギスは,塩焼き,てんぷら,刺身,フライ,干物として普通に食用にされる魚だという事です。ちなみに「ニギス」を漢字で書くと「似鱚」だそうで,「キスに似た魚」という意味だそうです。デメニギスのどこが「キス」に似ているんだということになりますが,普通のニギスはキスにそっくりな普通の形の魚らしいです。
(写真はナショナルジオグラフィックのHPより)
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