太田忠司 著 「奇談蒐集家」
太田忠司の「奇談蒐集家」を読みました。7つの短編から成る本です。
新聞の「求む奇談! 自分が体験した不可思議な話を話してくれた方に高額報酬進呈。ただし審査あり」の広告をみて,「strawberry hill」というバーを訪れる人達。そこで待っている二人の人物,恵美酒(えびす)と氷坂。二人の前で語られる,自分の影に刺された話,古道具屋に現れた謎の美少女,本当の魔術を使う手品師を恋人にした話などなど。その話を聞いて恵美酒は「いや面白い,これは得難い奇談だ」と報酬を払おうとするが,氷坂がそれを止め,合理的に謎解きをはじめる・・・。
訪問者の語る奇談・ホラーで始まり,氷坂によって合理的な解決が語られて,ミステリーで終わる6篇。しかし最後の7篇目で,また奇談・ホラーに戻ります。そんな作品です。
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