千葉県立関宿城博物館
たまたま散歩のために,江戸時代の利根川川筋変更工事跡(利根川東遷事業の会の川締切り)へ行ったのをきっかけにして,江戸時代を通じての大工事であった利根川東遷に興味をもち,ついにそれに関係する博物館に行ってしまいました。
千葉県野田市関宿にある千葉県立関宿城博物館です。この博物館は利根川から江戸川が分岐する地点に位置し,関宿城の三階櫓を模した建物は,辺りが田園地帯のため,遠くからもよく見えます。
利根川東遷に関する展示としては,過去の様々な時代の利根川の川筋を,電光で表示する大きな地図などがあり,分かりにくかった各時代の利根川の流れが,よくわかりました。ただ,私が以前読んだ資料によると,各時代の利根川の主流がどれであったかという事は,いろいろ異説があるようで,必ずしもこの博物館の電光地図が示す通説だけではありません。
関宿城は室町時代に初めて築城され,江戸時代は利根川と江戸川の分岐点という船運時代の要衝にあったかなり大規模な城で,明治時代になって廃城になったとの事です。その城は,この博物館から500m程離れたところにありました。現在では,城跡の大部分は,立派な現代のスーパー堤防に飲み込まれてしまっています。ほんの僅かな本丸跡の一部のみが,「関宿城址」として現在保存されています。もっとも,大手門やその他の城門,建物などは,他の城跡などに移築されているそうで,関宿城を見たかったら,これらを回らなければならないという状態になっています。
ここは川と田園が大きく広がっていて,博物館の4階展望台から見ても,またスーパー堤防上からみても,空が大きく視界に入り,天気のいい日に訪れれば,なかなか晴れ晴れとした気分になります。
写真は,上から;
1.関宿城博物館
2.江戸川のスーパー堤防上から関宿城博物館を望む。
関宿城の三階櫓を模した博物館が遠く望め,城があ
った時代にタイムスリップしたよう。
3.博物館から500mくらいのところにある城址。
4.関宿城址ですが,大部分は堤防の下に埋まり,ほん
の狭い部分のみが草原として残っているだけ。
向こうの方に博物館が見える。
*2~3の写真は,クリックすると拡大します。
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