荒玉水道道路を散歩
今日の散歩は,荒玉水道道路。多摩川に近い世田谷区喜多見からJR高円寺駅に近い中野区梅里まで,密集した住宅地の中を9km弱,ほぼ一直線に貫いている道路です。
荒玉水道とは,多摩川の水を多摩川べりの砧浄水場から中野区の野方配水塔(以前このブログで紹介した事がありますね),板橋区の大谷口配水塔に送る,大正時代に敷設された水道です。その水道管の上が道路になっていて,それが荒玉水道道路です。世田谷区の成城学園に近い東宝撮影所付近から京王井の頭線の永福町付近までを歩きました。とにかく真っ直ぐな道路で,周りは住宅地。終いには,ちょっと飽きてきました。
ところで,「荒玉水道」の「玉」は多摩川(二子玉川の玉川です),「荒」は荒川だということは分かるのですが,実際には荒川には繋がっていない。どうして「荒」の字が付くのかと思ったら,計画では多摩川と荒川をつなぎ,荒川からも取水する予定だったらしいです。ところが,その第一期工事の多摩川~大谷口間だけが完成したのだとか。
(写真は,京王線桜上水駅付近の荒玉水道道路。google street view映像です。クリックすると拡大します)
もう一度ところで,直線の水道道路は梅里で途切れて,野方,大谷口までは至っていません。それから先はどうなっているのかというと,建設当時の一般道路下に水道管が敷設されたそうです。その経路は下の地図に示されています。この地図で見る限り,砧浄水場と野方,大谷口の配水塔は直線上にあるようで,資金的に許されれば,全て直線道路になっていたのかもしれませんね。
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