保護者の普段の行動と子供の学力
お茶の水女子大とベネッセ教育研究開発センターが,保護者の普段の行動と子どもの学力の関連を調査した結果を発表しました。各地の5年生2952人と保護者2744人を対象に,子どもにはベネッセのテストを解いてもらい,保護者には普段の行動などを選択肢から選んでもらうという方法での調査だとの事です。
その結果,上位4分の1の最上位層の保護者は,本(漫画や雑誌を除く)をよく読む事,家に本(漫画や雑誌を除く)がたくさんある事,子どもが小さい頃,絵本の読み聞かせをした事,一方,下から4分の1の最下位層の親はテレビのワイドショーやバラエティー番組をよく見る事,カラオケによく行く事,しかし子供には,ほとんど毎日「勉強しなさい」と言っている,という結果になったそうです。
なんだか絵に描いたような結果ですね。やはり子供は親の背中を見て育つという事ですか。最下位層の親ほど「勉強しなさい」と言っているようですが,私の経験でも,そもそも勉強のできる子は「勉強しなさい」などと言わなくても勉強しているのであって,そんな習慣も,やはり親をみて自然に身に付くように思います。
まあ,親のしつけとか育て方とかの前に,親の日常や親の振る舞い自身が,子供に与える影響は思いのほか大きいという一例ではあります。人が何か悪い事をしでかした時に言う言葉として,「親の顔が見たい」というのがありますが,そう考えると,それはある程度正しいのかもしれません。
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