都市計画道路 補助128号線
杉並区高円寺の早稲田通りと世田谷区の桜新町を南北に結ぶ,補助128号線という都市計画道路があります。この道路は世田谷区の真ん中付近で中学校の真ん中を通ります。世田谷区立桜木中学校という学校で,私はその昔,この中学校に通っていました。
最近,あるブログでこの道路の事が話題になっているのを見て,さらにこの中学校の付近で道路工事が始まったという話を聞いたので,散歩がてら昔住んでいたこの辺りに行ってみました。
いまから30年以上も前,桜木中学校の入学式で,校長先生だったかPTA会長だったか,式辞の中で,「この中学校の真ん中を道路が通る事になっていて,既に新校舎の地下は,道路に対応できるような構造になっている」と聞いた事を覚えています。「校舎に手を加えずに道路を造る事ができるようになっている」とも聞いたような気がします。
さて,現地へ行ってみると,何と私が学んだ校舎は全て撤去されており,校舎のあった場所は全て更地になっていました。そのかわり,校庭だった場所にプレハブの建物が建っており,今はそれを仮校舎として使っているようです。ネットで調べてみると,桜木中学校は校舎の老朽化のため建替え工事を行っており,それと並行して学校を南北に縦断する道路工事も行っているらしいのです。・・・という事は,せっかく校舎を撤去しなくても道路工事できるようにしてあったのに,道路計画の実施が遅れて(だって私が聞いたのは30年以上前,うっかりすればもう40年になろうかという昔ですからね)校舎も立て替えが必要になってしまったという事でしょう。せっかくの地下道路対応校舎も,その機能を使わなずに老朽化し,撤去する事になってしまった訳です。道路というのはとかくこのように,計画から実際に作るまでに長くかかります。東京では,戦後すぐに計画された道路がまだできていない例もあるくらいですからね。(そういえば,補助128号線自体,昭和20年代に計画されたものらしいです。)
写真上から;
1.すっかり更地になった校舎跡地。
右の木の陰にちらりと見えるのが仮設校舎。
2.建設用仮塀の空気穴から覗き見た中学校敷地内の地下道路建設現場。
3.中学校の北側は道路を挟んですぐ崖になっています。
トンネルで中学校の下を通った道路は,この崖下の既設道路につなが
ります(この道路,私が桜木中学校に入る前,小学校に通う道でした。
補助128号線は,新設といっても,多くの部分で既存の道路を使う
ようです。)
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