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2009/10/24

本当に何を考えているんだろう---亀井金融相の「よい談合」発言

Kinyu 10月21日,亀井金融相と公正取引委員会の会談で,亀井金融相は「よい談合もあり,それで日本の生活文化の中で,適正な受発注が行われる」という意味の発言をしたとのことです。中小企業が助け合うのが「よい談合」だと言っているようですが,「それを言ってはお終いよ」という気がします。
 談合は,企業間の切磋琢磨を疎外する温い環境を作り,それが遠からず企業の弱体化を招きます。ぬくぬくと育った企業は,結局切磋琢磨して育った,たとえば海外企業などにやられてしまうのです。これは,他に産業がないなどといって,必要か必要でないか分からないようなハード作りを行う,地方に対する公共事業補助金などにも言える事で,結局その地方をだめにします。中小企業でも元気な企業がありますが,それは決して談合の中にいる企業ではなく,新しいアイデアやユニークな商品などを持つ,競争の中で打ち勝った企業です。
 亀井金融相の国民新党は,そのマニフェストで中小企業対策として「明るく正しい良き談合(入札制度改革)の仕組みをつくる」などと謳っていますが,それは中小企業の競争力を失わせ,けっきょく弱体化させるだけです。日本から中小企業の活力を失わせる亡国の政策と言ってもいいでしょう。

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