鳥取の不審死事件と婚活詐欺事件は違う事件だった
昨日来,ニュースで取り上げられている事件で,鳥取県内で4月から10月にかけて,3件の男性の不審死があり,詐欺容疑で逮捕されていた女性と関係があるとみて捜査が行われているという事件があります。いずれ睡眠導入剤が用いられているとの事です。一方,最近のニュースで,詐欺容疑で逮捕された豊島区の女性の周囲の男性が何人も不審死しているという事件がありました。やはり睡眠導入剤が用いられていたといわれています。
この2つの事件,同一犯人の起こした事件だと思っている方が結構いるんですね。よくニュースを読むと,鳥取の事件は逮捕された女性だけでなく,男も詐欺で逮捕されている事,女性の年齢が鳥取の事件は35歳であるのに対して,豊島区の女性は34歳と報道されている事から,別の事件である事は明らかなのですが,男性の複数の不審死事件である事,共に睡眠導入剤が用いられている事,35歳くらいの女性が起こした(可能性のある)事件である事,どちらの女性も,詐欺容疑で逮捕されている事などから,これら事件に関するニュースを余り熱心に聞いたり読んだりしないと,なんだか同じ女性が起こした事件のように感じてしまうらしいのです。ウチのカミさんもそうだし,ある友人も「あの詐欺女はいったい何人殺害しているんだろう」などといい,両事件の容疑者が同一の女性であると思いこんでいました。
どちらも容疑者の女性の名前が公表されていないため,そのような誤解が生まれるんですね。私は,容疑者の名前など,公表する必要はないと思っていましたが,公表すれば,少なくとも事件の報道が分かりやすくなるという利点はあるようです。
(写真は,11月5日付,毎日新聞夕刊より)
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