表計算ソフト,分散グラフだけで評価すると・・・
12月に購入したMacBook。それで使える表計算ソフトをいろいろ試しています。
まず,娘のMacBookに入っているアップル純正のオフィススイート,iWork。その中のNumbersというのが表計算ソフトです。一応技術屋である私は,X軸,Y軸,両方に数値を取った分散グラフ,しかもグラフ上の各点を曲線で結んだものをよく使います。ところが,Numbersの分散グラフは,点のプロットだけで曲線がでません。各点を直線でさえ結ぶ事ができません。・・・というわけでこれは却下。
次にGoogleのクラウドコンピューティング表計算ソフト,Googleドキュメント中のSpreadsheet。これは分散グラフの各点を直線でしか結ぶ事ができず,また例えば,同一グラフにもう一本,グラフ系列を追加する事ができません。
さらにGoogleドキュメントと同様の,ネット上の表計算ソフト,OnSheet。これの分散グラフは曲線で結ぶことができるし新たに系列を追加する事もできます。しかしながら,なんと曲線上に点をプロットする事ができないのです。点だけならプロットできますが,点を打つと曲線で結べない。さらにグラフに縦横の目盛り線を自由な間隔で入れる事や,横軸縦軸の表示数値範囲を自由に設定する事ができません。このソフトも私にとって帯に短し襷に長しです。
オープンソース形式で製作されているフリーソフトのオフィススイート,OpenOffice。これもグラフ系列の追加ができません。・・・と思っていたのですが,最新バージョンではグラフ系列追加ができるようになっていました。しかし,曲線グラフは点付きの曲線グラフとし,それに系列を追加しての点なしの曲線グラフ,あるいは直線グラフにしようとすると,それはできないのです。グラフ形式の変更は,そのグラフ上のすべてのグラフが,同じ形式でなければならないのです。
さて,やはり娘がMacBookで使っているMicrosoft Office中のエクセルでは,曲線グラフも描けるし,曲線上に点をプロットできるし,グラフ系列の追加もできるし,グラフ中に任意の間隔で縦横の目盛り線を入れる事もできるし,縦軸横軸の範囲を任意に変更できる,1つのグラフ上で一本は点付き曲線,もう一本は点なし曲線など,設定が可能・・・それはもう至れりつくせり。やはりエクセルは最強ですね。ただ,ソフトの値段が高いのが玉に疵なんですよね。帯に短し・・・の他のソフトで我慢するか,Microsoft Officeを買ってしまうか,まだ迷っています。まあ,エクセルがインストールされている娘のMacBookを,必要な時に使えばいいんですが,いざ必要な時にはとかく娘が使っている事が多いんですよね・・・。
表計算ソフトの分散グラフの機能にだけ注目したわけで,各ソフト全般の評価や価値とは関係ないものですが,ソフトを選ぶときに,こんな事を考えている人もいるという事で紹介しました。ちょっと心配なのは,今回各ソフトをちょこっと使ってみた結果で書いているために,できないと言っている事も,ある意味裏技的?な使い方でできるかもしれないという事です。分散グラフに関して,一番エクセルに近い事ができるのはOpenOfficeなので,これはもっと使い込んでみようと思っています。
(上のグラフは,Y=sin(2Xπ/10)+sin(3Xπ/10)を書かせたもの。一番上はGoogleドキュメント中のSpread Sheet,2番目はOnSheet,3番目はOpenOffice。OpenOfficeは,曲線に点付き(マーカー付き)を使い,別系列として追加した縦線横線を点無しに変更するという細かい設定はできない。一番下はエクセルによるもの。エクセルのように,グラフ系列を後で追加できるソフトでは,この例のように,X軸,Y軸上の特定の値から水平,垂直線も引くことができる。上のエクセルグラフでは,X=6の赤線とY=1.2の緑線を別系列として加えている。しかも,OpenOfficeと違って,曲線は点付き,縦線横線は点無しという設定もできる。)
---<追伸>--------------------
さて,その後OpenOfficeをいろいろいじくって,エクセルと同じように曲線は点付き,あとで追加した縦線横線は点無しという設定が出来る事がわかりました。
「OpenOffice のX,Y軸とも数値とした分散曲線グラフは,すばらしい」という記事をご覧ください。
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