新興国市場向けの車
トヨタ自動車がこのほどインドのモーターショーで発表したインド向け小型車「エティオス」の開発者の話が,新聞に載っていました。
販売価格を100万円以下に抑えるために,「これまでは新興国で生産する際も日米欧で発売した車と同じ図面を使っていたが,部品を一つ一つ点検し,インドのユーザーに必要のないものを減らしたり複数の部品を一体化したりして,効率的な構造にした。これまで採用していた日系メーカーの部品をやめ,現地メーカーへの切り替えも大胆に進めた。」とのことで,かなりインドに特化した車になっているようです。
これまで,日本のメーカーが日本の基準で物作りをして世界に通用させてきたが,新興国ではまだそういうわけには行かないということなんでしょうね。ある意味,新興国はそこまで育っていないという事だと思います。トヨタクラスの企業では,そんな市場にも出て行かざるを得ないのでしょうが,日本の基準で物作りをして通用するところだけを相手にするというコンパクトなメーカーもあっていいような気がします。
まあ,新興国向け車作りの経験も,後々,日本向けの車作りに役立つのでしょうが・・・。
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